2009年6月16日
09-29 平成21年6月16日 東西線ラッシュ時の輸送改善として
オールワイドドアの「15000系」新型車両を投入します
東京メトロ(本社:東京都台東区 社長 )では、東西線ラッシュ時の輸送改善として、新型通勤車両15000系を導入し、平成22年春から順次営業運転を開始いたします。
この15000系車両はすべてのドアをワイドドアとし、駅での乗降時間の短縮をはかり、ラッシュ時の輸送改善を目的として導入します。
車体は平成16年11月に東西線に導入した05系13次車をベースとし、副都心線向け10000系車両と同様、快適性や使い易さの向上、リサイクル性の向上、火災対策の強化、車体強度の向上、コストダウン・省メンテナンスをコンセプトとし、完成度が高く最新の技術を用いた機器を積極的に採用し、バリアフリーに配慮した通勤車両となります。
東西線 新型通勤車両15000系イメージ
1 車両の特徴(05系従来車との比較)
【輸送改善】
・ 車両のすべてのドアを従来より500㎜広げ、お客様の乗降がスムーズになることで、駅での乗降時間を短縮することにより、ラッシュ時の輸送改善を図ります。
【車内快適性の向上】
・ 車内の快適性を高めるため、冷房能力を向上させます。(48kw→58kw)
・ 座席の形状を見直し、クッション性を05系13次車より高めることで、座り心地をさらに向上させます。
【使い易さの向上】
・ 液晶画面による車内表示器を採用し、乗り換え案内、駅設備案内、所要時間等より多くの情報をきめ細かに提供できるようにします。
・ 一部の荷棚高さや吊手の高さを低位置に変更し、利便性の向上を図ります。
・ 車内の床面の高さを低くし、ホームとの段差を縮小します。
・ 立位時の姿勢保持、立ち座りの補助の目的から、座席前にスタンションポール(縦手すり)を設けます。
・ ドア部の床に床の色とコントラストを付けた配色の識別板を設け、出入口部を識別しやすくします。
・ 車両内外からドアの開閉のタイミングを確認できるよう、出入口上部に開閉動作に合わせて点滅するLEDランプを取り付けます。
【環境負荷低減】
・ 東京メトロ車両で従来から導入しているアルミニウム合金製車体を継承しつつ、各部材の材質を極力統一してリサイクル性を向上させます。
【火災対策の強化】
・ 火災発生時に高温で溶け落ちる材料を使用しない等、火災対策を強化します。
【車体強度向上】
・ オールダブルスキン構体の採用や車体四隅の隅柱強化及び溶接位置変更等により、車体強度を向上します。
【コストダウン・省メンテナンス化】
・ 新技術の採用や機器の集約化、車体製造工法の見直しによりコストダウンを図るとともに、車両制御情報管理装置や新ボルスタ台車の採用により省メンテナンス化を図りました。
2 新造両数 平成21年度末から23年度の搬入予定は130両(10両編成を13本)
15000系車内イメージ
2009年12月21日
09-70 平成21年12月21日 環境配慮型の新型車両16000系
千代田線に導入決定!!
東京メトロ(本社:東京都台東区 社長 )では、列車運行に伴うエネルギーの効率的な使用をはかるため、千代田線6000系に代わる環境配慮型の新型車両16000系(16編成・160両)を、平成22年秋頃より順次導入いたします。
今回の16000系は、駆動システムに永久磁石式同期型モータ(PMSM)を採用し、有楽町線、副都心線の10000系で採用した誘導モータと比較して約10%の消費電力量を削減するなど、各装置の省エネルギー化をはじめ、走行騒音の低減、リサイクル性や安全性の向上を積極的にはかりました。
また、天井構造の見直しにより荷棚上の空間を拡大させるとともに、連結面の大型ガラスの採用や、荷棚と座席横の仕切りの一部にガラスを採用して、広がりのある車内空間を実現し、快適性の向上をはかりました。さらに、車両の床面を下げホームとの段差を少なくするなどして、バリアフリーに配慮した車両としました。
千代田線 新型車両16000系イメージ
車両の特徴(千代田線6000系との比較)
【車内快適性の向上】
・車内の快適性を高めるため、冷房能力を48 kW/両⇒ 58kW/両に向上しました。
・一人あたりの座席幅を430 mm⇒ 460mmに広げ、かつクッション性を高めることで、座り心地を向上させました。
【利便性の向上】
・車内表示器は各ドア上部に17インチワイド液晶を2画面配置し、乗り換え案内や駅設備案内等、より多くの情報を、見易く、きめ細かに提供できるようにしました。
・車内の床面高さを1,200mm ⇒ 1,140mmと低くしたことで、ホームとの段差を縮小しました。
・立った状態での姿勢保持、立ち座りの補助の目的から、座席前にスタンションポール(縦手すり)を設けました。
・車端部では、手荷物の上げ下げの容易性を高めるため、荷棚高さを1,770mm ⇒ 1,700mm(両端部以外1,750mm)に下げ、また、吊手を握りやすくするため、吊手の高さを1,640mm ⇒ 1,580mmと低くしました。
・出入口の床に床の色とコントラストを付けた識別板を設け、出入口部を識別しやすくしました。
・車両内外からドアの開閉のタイミングを確認できるよう、出入口上部に開閉動作に合わせて点滅する表示灯を取り付けました。
【環境負荷低減】
・東京メトロ車両で従来から導入しているアルミニウム合金製車体の技術を継承し、各部材の材質を極力統一してリサイクル性を向上させました。
【車体強度向上】
・ダブルスキン構体の採用や車体四隅の隅柱強化等により車体強度を向上するとともに、振動を低減して乗り心地を向上し、走行騒音の低減をはかりました。
【火災・有毒ガス対策の強化】
・火災発生時に有毒ガスを発生する材料や高温で溶け落ちる材料は使用しないなど、火災・有毒ガス対策を強化しました。
16000系車内イメージ
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