副都心線:混乱夜まで 遅れや停車駅通過のミスも
東京メトロ副都心線の路線図 開業初の平日を迎え、朝から大混乱した東京メトロ副都心線は16日夜まで混乱が続き、遅れに加えて停車駅を誤って通過するミスも起きた。総合指令所の判断の不手際や運転士の不慣れなど準備不足が露呈した形。同線は東武、西武、有楽町線が相互乗り入れする複雑な運行形態で、今後に不安を残した。
午後4時40分ごろ、新宿区の東新宿駅手前で、渋谷発和光市行き各駅停車(10両編成)の運転士が、急行通過用の線路に入ろうとしているのに気づき、急停車したが、ホームのある停車用の線路に戻れず、隣の西早稲田駅で乗客を降ろした。この電車は自動運行システムでは各駅停車として設定されていたが、混乱の中で指令員が急行と勘違いし、前駅を出たところで手動で通過用線路にポイントを切り替えたという。
副都心線の遅れは昼前には渋谷行きで最大33分となるなど混乱が続き、午後6時45分からは相互乗り入れ運転を打ち切って池袋-渋谷駅間で折り返し運転。すべてのダイヤが正常に戻ったのは、午後10時前だった
東京メトロは、「社員の不慣れが重なった結果。ベテランを投入してダイヤ確保に努める」と話している。
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